酒のやど

香西薰( 香西かおり ) 酒のやど歌詞
1.酒のやど

作詞:池田充男
作曲:森山慎也

おんなは翳(かげ)ある 横顔みせて
西から流れて きたという
問わず語りの 身のうえ話
ひざをよせあう カウンター

さすらいの さすらいの 酒をのむ
こぼれ灯の こぼれ灯の 酒のやど
硝子戸ゆすって 雪が舞う

おんなは数えて はたちと幾つ
男につくした 指を折る
遠(とう)のむかしに わかれた女(やつ)を
想い出させる そのしぐさ

さすらいの さすらいの 酒をのむ
こぼれ灯の こぼれ灯の 酒のやど
泣くなよ しみるぜ あの汽笛(きてき)

おんなは離れの ちいさな部屋に
泊まって行ってと 下を向く
故郷(ふるさと)なくした 似た者どうし
夢のかけらが ほしい夜

さすらいの さすらいの 酒をのむ
こぼれ灯の こぼれ灯の 酒のやど
ゆらりとくずれる 酔いごころ


2.恋みれん

作詞:秋浩二
作曲:森山慎也

「お前ひとりを 愛していたい」
酒が言わせた 戯言(たわごと)ね
うらむ気持ちは さらさらないが
つらいつらい飲むほどつらい
一人ぽっちの さみしい夜は
酒よお願い 一緒に泣いて

いつかひとつの 屋根の下
暮らす幸せ 夢見てた
過ぎた昔と あきらめるのは
いいえいいえできない私
「離さないよ」と からめた指の
やさしいぬくもり 忘れはしない

赤いネオンが こぼれる露地を
そぞろ歩けば 雨が降る
あなたひとりが 生きがいなのに
なんでなんで私を捨てた
恋の灯りに はぐれた夜は
酒よお願い 酔わせておくれ